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「くそ、ここはもう“覚醒者”の支配域みたいだな ブツブツ
「しかたない、次の“ポータル”を探して、違う線で結界を張ろう 
「あれ? あそこでスマホをいじっている女子高生、こっちを見てないか? 
「……おい!おまえ“覚醒者”か?」
『……おまえ、“抵抗勢力”だね!』
「やばい!」(ママチャリをひっしに漕ぐ少年)


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「世界はあなたの見たままとは限らない」
Ingress
https://www.ingress.com/


グーグル公式のゲーム「Ingress」。
なにしろグーグル謹製なので、ビジネスソフトみたいな、
キチッとした知的なゲームなのかなあ、と思っていたのですが、
冒頭みたいな、めちゃ厨二マインド溢れるゲームでした。

平成仮面ライダーシリーズの第一回感というか、
【つい謎のデバイスを拾ってしまい、右往左往する感じ】満載です。



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【プロローグ】
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数年前、欧州原子核研究機構(CERN)が極秘に発見した物質。
それは秩序と知性を自ずと構築するもので、
エキゾチックマター(XM)と呼ばれた。
さらなる研究により、XMは、人体に干渉することで、
人類を“次の段階”に進ませることが明らかとなった。

「人類は、人類のままでよし」とする人たち“レジスタンス”と
「人類は、次の段階に進むべきだ」とする人たち“エンライテンド”。

XMを巡り、2つのグループが激突することとなった。







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「Ingress」アプリをAndroid端末にインストールすると、
自分がどちらの勢力に属するかを選ぶことになる。
(この設定は途中で変えられない)。

XMは、じつは地球上の至る所でわき出ている。
名所旧跡・神社仏閣といったところが多いが、
人が集まる場所、謎のオブジェなどのある場所も多い。

「Ingress」アプリでは、XMのわき出ている場所「ポータル」を、
地図でチェックできる。
ポータルが、どの勢力下にもなければ「白」、
“レジスタンス”のものなら「青」、
“エンライテンド”のものなら「緑」だ。
地図の範囲は狭く、近隣1km程度までしか拡大できない。
それでも数カ所はXMポータルが存在するはずだ。

まずは、実際にポータルのそばまで行ってみよう。
GPS精度はかなり正確で、だいたい5メートルぐらいまで
近づかないとチェックできない。
チェック可能になると、そこでさまざまなアクションをとることができる。

・“白ポータル”なら、そのポータルを“HACK”することで、
 自勢力の支配下に置くことができる。
・支配下に置けば、色が青/緑に変化する。
・同時に、エネルギーや武器を手に入れることができる。
・支配したポータルは、武器で強化したり、エネルギーを注入したりできる。
・こうしてレベルをあげることで、近くの別ポータルと“LINK”できる。
・LINKすると、自勢力の「結界」を作ることができる。

……という感じです。

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Foursquareとかmixiチェックインとか使ったことがある人は
「あれのゲーム版」と思ってください。

ようは、GPSを使って、実際にその場所に行ってチェックすることで
陣取り合戦をやるわけです。

たいていのゲームは「現実をゲームにした」といわれますが、
これは「ゲームを現実にした」みたいなもんで、
地図のなかのユニットみたいに、実際の自分がえっちらおっちら移動して、
その場所にいかないとなりません。

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アプリの説明は、Android版は一部日本語ですが、基本は英語。
画面デザインもサイバーな感じで、操作もよくわからず、
どうやって、なにをすればいいか、最初はとまどいます。

でも、ポータルでできることはシンプルですし、
ポータルを何往復もしていくうちに、
だんだんとやるべきことが見えてきます。

「白ポータルをHACKする」「とったポータルを強化する」「LINKする」
と来たので、たぶん次は「相手勢力のポータルを奪取する」方法があるはず。
これはまだ、今日時点ではわかりませんでした。

たぶん、番組の回が進めば……
違った、自分がゲームに慣れれば、おいおい謎がとけてくるはず。
そして、その先の展開も用意されているようで、奥行きは深そうです。

Niantic Project
http://www.nianticproject.com/

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まあ実際にやることは、名所旧跡にいって、スマホをポチるだけなので、
隠居ジジイのへんぴな観光地巡りです。

だから、「脳内妄想をどれだけ膨らませられるか」がカギ。

“レジスタンス/エンライテンド”は、
公式には“抵抗勢力/覚醒者”と訳されてますが
これを“神/悪魔”とか“人類/ザイオン”とか
“伊賀/甲賀”とか“旧支配者/古のもの”とか
“豪和一族/シンボル”とか“イニシエーター/ガストレア”とか
“巨人/兵団”とか“新日本/全日本”とか
自分の好きな世界観に置き換えて、
ブツブツいいながら路上でプレイすれば、
わりと興奮できます(笑)。人目を引くので緊張感もアップです。

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とりあえず、実体験では、自宅近辺の3つのポータルは
さいわいまだすべて白だったので、すべてHACKしてきました。
いくつかはLINKできたのですが、かなり扁平な3角形のため、
最長辺がLINKできなくて、結界は作れず。

その他のポータルも探してみると、我が家のある区域は、
自分の所属勢力が強いみたいで一安心。

それで、隣町のポータルとLINKしようとしたら、
なんと、おそろしく分厚い敵勢力の結界が張られており、LINKできず!

ほんと、“信号渡った、道の向こう側”ぐらいの距離なんですが、
しっかりとそこには、敵の結界があるわけです。
偶然の産物ですが、厨二的熱い展開が、私の地域では起きていました。


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やること自体は単純なので、ダイエットがてら、夜中にランニングしながらやると
ちょうどいいかもしれませんが、飽きも早いかも。

ただ、【つい謎のデバイスを拾ってしまい、右往左往する感じ】を
ぜひ味わってみてほしいです。