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マッドマックス雑感。
ネタバレはしない方向で。

ていうか、ネタバレするほどの具体的なストーリーがないw
まあ基本、マックス側と敵側が、ひたすらウォーバトルしてる映画。

ハリウッドで流行りの「伏線バリバリ重厚娯楽系」「恋愛要素有り人類救う系」のテイストが皆無。
血が出るシーンはとうぜん多いけど、さくっとした見せ方で、グロさもない。
キャラクターとか集団の描き方、死に方みたいなとこに宗教的ないびつさはあるけど、それもそんなに深いものではなさそうw

しかし、ほんとストーリーがないw。
「舞台は近未来で、ある勢力が……」みたいに説明できなくはないけど、
プロレスといっしょで、とりあえず、善玉と悪玉がわかってれば
それでいいや(抗争の背景とかしらなくても、試合は見てたら楽しい)ってレベル。

でもって、悪玉は見た瞬間にヒャッハーな人たちばかりなので、すぐ分かりますw
プロレスの試合を、流れやギミックの内容で説明しても面白くないのと同じで、
「試合や選手がめっちゃおもしろいから、ビデオ見るといいよ」てな感じ。

そういうわけで、ハリウッド映画、というより、プロレスの興行のリズム感を満喫。

新日本軍vs外人勢のタッグ戦ばかり、全5試合ぐらいの興行。

最初から猪木も出場してるけど、最初の3試合ぐらい、
バレバレなマスクかぶって、リングサイドでうろうろして存在感だけ出してるw。
ぜんぜんリングにはタッチして入ってこない。

でもって、イケメンレスラーが出てきたり、
謎の外人がよろいを着たり、
毒霧や炎をふいたり、
敵レスラーが誤爆でねがえったり、
そんな感じで、何試合か続いていく。

要所要所に休みタイミングをはさみながら、明確に緩急があるので、
タイムテーブルと、ここでのテーマは○○、みたいに
各試合として、切り出せそうな構成です。見やすい。

後半の試合は、武器持ち込みありで、どんどん派手になる。
「え、この選手がフォール負けなの」みたいなのも、ちゃんと挟んでくる。

最後の試合で、やっと猪木も出ずっぱりになるけど、
まあ、正直、顔見世というか、出てれば文句はいわない、ってだけで、
べつに猪木が、とびぬけて活躍するわけでもないです。

でもって、本家猪木なみに、映画の猪木=マックスも、
よくわからん迷走をしてる気がするw
(結果よければすべてよしだけど、なんであそこで、
ああ言い出したのか、よくわからんという展開があった)
でもそこも含めて、陰影が出てよかったかなあ、と。

映画的には一応まとまったエンディングも、
延髄斬りで、むりやり放送時間に収めた猪木の試合の終わり方ぽかったですw
そんな、微妙な破綻や、なんかもやっとする感じもプロレス的。

そうそう、人生初3D IMAXだったんですが、綺麗に飛び出すものですね。
ただ、ちょっと前の席(それでも7列目ぐらい?)で
画面でかすぎて、逆に3Dが微妙になったのが残念。
もう少し、いいポジションで見直したいor別映画を見たいなあ。
アベンジャーズか、新ターミネーター行こう……。