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2018年01月

デジカメのRAWデータを活用中

「RAWデータ形式」での撮影・保存に対応したデジタルカメラが増えています。RAWデータ形式は、「撮影時の情報を、そのまま保持する形式」とのことで、デジタル一眼など、上位機種ならほぼすべて対応しています。

ただ、いまいちピンと来ていませんでした。

「“現像”前のデータなので、本来の写真の綺麗さを引き出せる」と説明されても、
“デジカメなのに「現像」? なんじゃそれ?”
って感じ。

たとえば以前から所有していたGR DIGITAL 3では、保存形式で「RAW」「JPG(F=Fine、N=Normal)」が選択可能ですが、「JPG」しか使っていませんでした。
1024_P1000978


ただ、あらためてRAWについて勉強し直し、いろいろメリット・デメリットが把握できた気がするので、その情報をまとめておきます。

■デジカメの仕組み

デジタルカメラは、フィルムに化学的に光を記録するのではなく、イメージセンサからの電気信号として光をデータ化し、それをファイルとしてSDカードなどに保存します。

ただし、記録するデータは膨大なため、そのままだと、SDカードに数枚しか写真を保存できません。

そこで、デジタルカメラ本体が、事前に画像の圧縮処理を行います。
このとき、「JPG形式」で画像保存されるのが一般的です。JPG形式は、画像サイズをコンパクトにでき、デジカメに加えWebでも普及しています。

■画像容量の問題

JPG形式で保存すると、
・ファイルサイズが、4分の1~10分の1と大幅削減できる
・ファイルの保存時間も短縮できるため、連続撮影がやりやすくなる
・Webなどでもすぐに公開しやすい
といったメリットが生まれます。

一方で、JPG形式で保存する=圧縮処理をデジカメで行ってしまうと、
・画像が本来もっていた情報量が減って、「光の深み」などの情報が失われる
・デジカメ固有の圧縮方法に依存し、画像のニュアンスにクセ・傾向が発生する
・非力なデジカメでJPG処理を行うため、PCで行うより粗い圧縮になる
・JPGでしか保存されていないため、もとの豊かな情報に戻せない
というデメリットが出てきます。


■RAWデータのメリット・デメリット

RAWは、上記のJPGのメリット・デメリットが、ちょうど裏返しになります。

・サイズが大きくなる
・保存に、さらに時間がかかる(数ミリ秒~数秒)
・そのままではWebに掲載できない(専用ソフトがないと画像が見られない)
というデメリットの一方で、

・画像が本来もっている光・濃度・色合いなどの情報を保持できる
・自由な方法で、画像のニュアンスを再現できる→これが「現像」
・つまり、PCの対応ソフトを使えば、思ったようなニュアンスで、画像をじっくり現像できる
といったメリットが生まれます。

RAWデータの説明でよく用いられる「現像」という単語のせいで、
“なんでデジタルデータなのに現像?”

という疑問を長らく持っていた(だから使わなかった)のですが、ようは
デジタルカメラ単体の機能ではなく、対応するPCソフト等を使うことで、より豊かで深みのある画像を、じっくりと時間をかけて再現(JPG化)する作業を、「現像」と呼称しているのですね。

「デジカメでそのまま保存したJPG画像も、ぱっと見は十分綺麗に思えるが、非力なデジカメのCPUではなく、PCの専用ソフト等で、きっちり手をかけて保存すれば、さらに綺麗に表現出来る」

「なにもいじらず、そのままの情報を保存しておけば、いつでも、この加工をやり直せる」


これが「RAWデータ」の本質です。

RAWは、ファイルサイズの大きさから対応しない機種も多かったのですが、写真本来の味わいを活かせることに加え、メディア容量が飛躍的に増大したことなどもあり、対応機種が増えました。

■RAWが活躍できるシーン

単純な物撮り、日常のスナップなどでは、あまりRAWの良さは発揮できないでしょう。
(デジカメ本体のJPG保存でも事足りる、という意味合い)


  • 強烈な太陽光・ネオンが豊富な夜景など、明るさの変化が激しい景色

  • 微妙な濃淡が表現されたマテリアルや人物の肌

  • 複雑な色合いが混ざり合った情景


などは、デジカメのJPGに任せるより、RAWで“現像”するほうがいいでしょう。

このとき、Photoshopなどを普段から使っている人なら、
「別に、輝度・明度・彩度なんか、Photoshopでも調整できるじゃん?」
と思うでしょう(私もそうでした)

たしかに、ザックリとした画像なら、それでもいいのですが、一度JPG保存されてしまった画像は、元の情報量が少ないので、Photoshopなどでいじると、グラデーションが汚くなったり、ノイズが増えたり、どうしても綺麗な加工ができません。
このときに、一番の原初データであるRAWを使って、対応ソフトで丁寧に“現像”すればこうした劣化を最小限に留めることができます。これが「RAW」のメリットです。

具体的な例ですが、まずはGR DIGITAL 3で撮影・保存した写真。
形式はJPGです。色味が平坦で、モノクロ写真のような画面でした。
R0016907

この写真は、RAWデータも同時保存していました。
このRAWデータを開き、じっくりとPCで調整し、“現像”したのが次の写真。
保存時の形式はJPGなので、そのままWeb公開が可能です。
R0016907a

青空、岩、草花などの色がしっかりと出ていますし、同時に草木や岩のグラデーションも残っています。黒い部分も表情があります。
JPG画像をPhotoshopなどで加工して、同様の編集を行うこともできますが、どうしても黒い部分が潰れたり、質感が薄まったり、ここまで綺麗に加工できないんですよね。これがRAWのメリットだと思います。

Paint it black

「ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」での、ダウンタウン浜田雅功の黒塗りメイク問題。


私は、黒塗りメイクだけでは差別でないが、ミンストレルショーの流れなどもともと揶揄する意図があった「表現としての黒塗り」だったので、アウトかな、という判断です。(黒塗り以外の要因もありますが)シャネルズを近年見られないような状況下で、あえてあのような“表現”をOKして放送しまったのは、ちょっと制作者が迂闊だったかな。ただ、“黒人に扮したこと”が問題だったのではなく、“ミンストレルショーの扮装をしたこと”が問題であり、このへんをごっちゃに受け止めて、批判している人が多いように思います。

また同番組において、ベッキーへのタイキックも、暴力という文脈で批判されたのに、本人が「感謝している」(嫌がってない)と表明したところ、「そういう態度が、むしろ暴力を助長させる」「人の嫌がることを公共の場で放送するのがそもそもおかしい」といった批判が出てきました。これはこれでまた、いままでココリコ田中がさんざんタイキックされてきたのに、そのときには、暴力性や放送の妥当性が指摘されたことがほとんどないので、モヤモヤしています。(マイケル・ムーア監督が、自身の映画で、兎を殺すシーンは批判されたのに、黒人が殺されるシーンはまったく批判されなかった、と嘆いたエピソードを思い出します)。



「他民族に扮すること自体が不適切」「障害のない俳優が障害者役を演じる政治性」などが議論されている…それへの反応~亀井伸孝氏のツイートを中心に - Togetter
https://togetter.com/li/1187445

こちらのリンク先などを見ながら、
-----
・異なる人種・他の民族の扮装をすることは、すべて差別に繋がるのか?
・「顔だけ黒塗り」ではなく、「特殊メイクで見分けがつかない」
 状態の扮装なら、どうなのか?
・海外の人が忍者の扮装をするのは、差別に繋がるのか?
・女装は?
・ガングロは?
・黒人がさらに黒く塗るのは?
・サンタクロースの仮装を異人種が行うのは?
・カラコン(カラーコンタクトレンズ)は?
・コントで見かける「典型的オタクスタイル」は?
・コントで見かけるドラグクイーン的な「オカマちゃんスタイル」は?
・黒人以外の人種が、ブルースやジャズ音楽をプレイすることは?
・日本人が髪を金髪に染めることは、白人への差別か?
・健常者が身体に障害を持つ人を演じることは?
 (セント・オブ・ウーマン、座頭市)
・“顔の濃い日本人”がギリシャ人を演じたのは?(テルマエ・ロマエ)
・浅草あたりでやってる、「海外の人向け着物着付けサービス」は?
-----
というのを、つらつらと考えています。

「対象となった人が嫌がるかどうか」というのが一つの判断基準かなと思いますが、なかなか難しい。異なる人種・他民族の文化を好きになり、それを真似すること・良さを採り入れることは、差別ではないはずなのに、それまで議論の対象になっている部分も目立ちます。この「敬意があるかどうか」も基準になりうるでしょう。



ちなみに、ダウンタウン松本は、「付け鼻と金髪」という白人種の扮装でコントをやっていたけど、そのときにはほとんど批判はありませんでした。一方、数年前に、バカリズムが同じような扮装で登場した航空会社のCMは、あっという間に放送停止となりました。

ミンストレルショーですが、私は和田誠「お楽しみはこれからだ」で知りました。同書の発表当時、黒塗り=差別といった議論は、日本には持ち込まれていなかったかと思います。時代の変化の影響も大きそうです。
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